救急科について

救急科

当院の救急科では、急に起こった体調不良や、不安の強い症状、背景に重い病気が隠れている可能性のある症状に対して、適切な診断と初期対応を行います。
発熱、頭痛、胸痛、腹痛、めまい、じんま疹などは、比較的軽い病気で起こることもある一方、早めの対応が必要な病気のサインであることもあります。
そのため、「経過観察でよいのか」「何らかの治療を開始したほうがよいのか」など迷った場合、当院の救急科をご受診ください。
また、転倒や怪我などの外傷ではどの科を受診するのがよいのかわからないことがあると思います。頭や手足など怪我の場所が複数ヵ所におよぶ場合にはなおさら科を選択するのは難しいでしょう。

院長は、和歌山県立医科大学救急集中治療医学講座・高度救命救急センターなどで救急医療に携わってきた経験があり、救急のプロフェッショナルとして地域の救急医療の一助となることを目指しています。
突然の発熱、胸痛、腹痛、怪我など、「どこに行けばいいのかわからない」「救急車を呼ぶかどうか迷う」「救急車を呼ぶほどではないかもしれないけれど不安がある」「今すぐ診てもらったほうがよいのか判断できない」といったときも、ためらわずにご相談ください。

いざというときにも頼れる身近な医療機関として、症状の緊急性と重症度を見極めながら迅速に診療し、入院や専門的治療が必要な場合には適切な高度医療機関へ連携いたします。

このような場合は、当院の救急科をご受診ください

  • 急に発熱し、原因がわからず不安がある
  • 頭痛がつらく、市販薬で改善しない
  • 胸が痛む、締めつけられる、違和感がある
  • お腹が急に痛くなった、痛みが続いている
  • めまいがして立っていられない、吐き気を伴う
  • じんま疹が急に出て、かゆみや腫れがある
  • 夜間や休日に近く、どこを受診すればよいか迷っている
  • 救急車を呼ぶほどではないと思うが、様子をみてよいか不安
  • 症状が急に強くなった
  • 軽症か重症かわからず、早めに医師の判断を受けたい
  • 基礎疾患があり、普段より症状が強く出ている
  • 小さなお子さまやご高齢の方で、体調の変化が心配
  • など

当院の救急科で
診療を行う主な症状

発熱

発熱は、風邪などの比較的よくある感染症でもみられる症状です。
のどの痛み、鼻水、軽い咳、食欲の軽い低下などを伴う程度で、水分が取れており、呼吸も落ち着いていて、全身状態が比較的保たれている場合は、必ずしも重い状態とは限りません。

一方で、高熱が続く、呼吸が苦しい、ぐったりしている、水分がほとんど取れない、意識がぼんやりしている、強い頭痛や首の硬さを伴う、発疹が広がっているといった場合は注意が必要です。
肺炎、重い脱水、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の重症化、尿路感染症、髄膜炎、敗血症などが隠れていることもあります。

急な発熱で不安が強いとき、基礎疾患がある方、ご高齢の方、小さなお子さま、症状が長引く場合には、当院の救急科受診をおすすめします。
呼びかけへの反応が悪い、呼吸困難が強い、けいれんを起こしている、水分も取れず明らかにぐったりしている場合は、すぐに救急車を呼ぶことが勧められます。

頭痛

頭痛は、疲れ、睡眠不足、肩こりなどで起こることが多く、緊張型頭痛、片頭痛と呼ばれる慢性の頭痛である場合もあります。
安静や鎮痛薬である程度落ち着く場合は、比較的緊急性が低いと考えてもよいでしょう。
吐き気を伴う片頭痛でも、症状の出方がいつもと同じであれば、必ずしも重い病気とは限りません。
その場合は頭痛の原因を探りつつ、薬の処方や生活習慣の改善などによる治療を行っていきます。

しかし、突然これまでにない強い頭痛が起こった場合、頭を棒で殴られたような激しい痛み、発熱を伴う強い頭痛、意識がぼんやりする、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、けいれん、首の強い痛みなどを伴っているような頭痛は要注意です。
その場合、くも膜下出血、脳出血、髄膜炎、脳炎など、緊急性の高い病気の可能性があります。

頭痛がいつもと違う、強さや出方が不安、吐いてしまう、仕事や日常生活が難しいといった場合は、当院の救急科をご受診ください。
とくに、突然の激しい頭痛に加えて意識障害、麻痺、会話の異常、けいれんなどがある場合は、迷わず救急車を呼ぶことが大切です。

胸痛

胸痛は、筋肉痛や肋間神経痛、逆流性食道炎など比較的緊急性の低い原因でも起こります。
動いたときや押したときだけ痛い、短時間で軽快する、呼吸や姿勢で変化するなどの場合は、命にかかわる病気ではないこともあります。

ただし、胸の中央が締めつけられる、圧迫される、重苦しい感じがする、痛みが数分以上続く、冷や汗や吐き気を伴う、息苦しいといった場合は注意が必要です。
これらは心筋梗塞や狭心症、大動脈解離、肺塞栓症、重い肺炎や気胸など、緊急対応が必要な病気の症状である可能性があります。
なお心筋梗塞では、胸痛がない、あるいは軽くとも、放散痛として背中や肩、あご、腕などに痛みが広がる場合もあります。

胸痛があるときは、症状が軽そうに見えても自己判断せず、お早めに当院の救急科をご受診ください。
とくに、強い胸痛が続く、息苦しさが強い、冷や汗を伴う、顔色が悪い、意識が遠のく感じがある場合は、すぐに救急車を呼んでください。

腹痛

腹痛は、胃腸炎や便秘、軽い消化不良などでも起こるため、しばらく安静にすることにより痛みが軽くなる場合は大きな問題がないこともあります。
痛みが軽く、食事や水分がある程度取れ、吐き気や発熱も強くない場合は、比較的落ち着いてから受診を検討してもよいでしょう。

一方で、痛みが急に強くなった、持続しておさまらない、お腹を動かすと強く痛む、吐いて水分が取れない、血便がある、高熱を伴う、右下腹部や右上腹部が特に強く痛む、妊娠の可能性がある、といった場合は注意が必要です。
虫垂炎、胆のう炎、腸閉塞、消化管穿孔、尿路結石、婦人科疾患など、早急な治療が必要なことがあります。

腹痛の原因は幅広く、自分で見分けるのが難しいため、不安な痛みがあるときは当院の救急科をご受診ください。
痛みが非常に強い、冷や汗が出る、意識が悪い、血を吐く、真っ黒な便が出る、ぐったりしている時は、場合によっては、すぐに救急車を呼ぶことが勧められます。

めまい

めまいは、耳の不調や自律神経の乱れ、疲労などでも起こり、しばらく安静にすると軽くなる場合があります。
ぐるぐる回る感じ、ふわふわする感じ、立ちくらみのような感じなど、症状の出方もさまざまです。
吐き気を伴うことはあっても、意識がはっきりしており、手足の動きや会話に異常がない場合は、比較的緊急性が低いこともあります。

ただし、突然の激しいめまいに加えて、ろれつが回らない、手足が動かしにくい、しびれがある、強い頭痛を伴う、まっすぐ歩けない、意識がぼんやりするといった場合は要注意で、脳梗塞や脳出血などの脳の病気が原因のめまいである可能性があります。
また、強い脱水や重い不整脈が関係している場合もあります。

めまいの原因は耳・脳・循環器など幅広いため、症状が急に出た場合や不安が強い場合には、当院の救急科受診をお勧めします。
とくに、麻痺、言葉のもつれ、激しい頭痛、意識障害を伴う場合は、すぐに救急車を呼んでください。

じんま疹

じんま疹は皮膚に赤みや盛り上がりが出て、強いかゆみを伴う症状です。
食べ物、薬、感染症、疲労、温度変化、ストレスなど、様々な原因で起こります。
皮膚だけに症状が限られ、全身状態がよく、呼吸や飲み込みに問題がない場合は、比較的落ち着いて対応できることもあります。

しかし、じんま疹が急速に全身へ広がる、まぶたや唇が腫れる、のどの違和感がある、息苦しい、咳が出る、声がかすれる、吐き気や腹痛を伴う場合は、重いアレルギー反応が起きている可能性があります。
とくに血圧低下や意識障害を伴うアナフィラキシーでは、急速に状態が悪化することがあるため、注意が必要です。

じんま疹が急に出て不安なとき、原因がわからないとき、何度も繰り返すときは、当院の救急科をご受診ください。
呼吸が苦しい、のどが締まる感じがする、顔色が悪い、ぐったりするなどの症状がある場合は、とくに早めの受診が大切で、救急車を呼ぶことも考える必要があります。